ごあいさつ
本事業の代表者は、1年半ほど前に甲府へ移住しました。
東京から甲府へ訪れるうちに、甲府が大変気に入り念願叶っての移住でしたが、慣れるまでには色々なことがありました。
その中で目に留まったのが、街中にあるシンボル(マーク)でした。
例えば、スーパーのシンボルひとつにしても、始めはそれがスーパーなのか、本屋なのか、はたまた何かの工場なのか、甲府の人々にとっては当たり前のシンボルも、それが何をさすのか意外とわかりません。
しかし、徐々にシンボルがわかってくると、土地になじむように、甲府人に近づいている気がして、シンボルの楽しさを感じました。
甲府には武田菱をはじめ、沢山のシンボルがあります。
現在の甲府では見かけないシンボルでも、昔の人にとっては当たり前のように見ていたシンボルもあるでしょう。
そういった、ひとつひとつのシンボルにストーリーがあり、開府500年の歴史が詰まっていると考えています。
甲府のシンボルを調べ収集・編纂するこのプロジェクトは、甲府の歴史・伝統・文化を知り、後世につなぐためにとても有意義なものになると思います。
また、シンボルは直感的に視覚に訴えやすいというメリットがあり、老若男女多くの人々に見ていただける冊子になると思います。
『コウフシンボル500』を誰かと見ながら、「こんなマークあったあった!」とワクワクを共有してもらえるような冊子があると楽しそう!という気持ちがこのプロジェクトの原点です。
このプロジェクトは、主にボランティアの力に頼った制作委員会制で行なっています。
移住者である私をはじめ、わずかな制作委員会の力で500年の歴史を紐解き、これからの100年そしてその先の未来に残していく資料の作成を進めていくのは、簡単なことではありません。
ですから、先住の甲府市民の皆様を始め、多くの方の協力が必要です。
甲府は戦時中大空襲により多くの歴史や文化が埋もれてしまいましたが、脈々と歴史と文化を醸して来た場所です。そういったものを形に残し、次の時代へとつないでいくことがこの開府500年という大きな区切りとともに令和の始めの今に相応しいと考えています。
どうか、このプロジェクトが成功するよう、ご協力のほど、お願いいたします。